最近TVなどでもよく聞くようになった「セロトニン」
何故注目されてきているのでしょうか?
それはうつ病患者数や自殺者の数が増加していることがあげられます。
これは脳ホルモンで、人間の精神面に大きな影響与える神経伝達物質です。
では、どのようなものか見て行きましょう。
◆セロトニンとは
セロトニンとは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、感情のブレーキ(心のバランスを整える)作用のある伝達物質
★ノルアドレナリン(別名『怒りのホルモン』)
神経を興奮させる神経伝達物質
「意欲」「不安」「恐怖」といった感情・精神状態などに関わる
★ドーパミン
中枢神経系に存在する神経伝達物質
運動調節・ホルモンの調節・快感・意欲・学習などに関わる
「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」のこの体内で特に重要な役割を果たしている3つを三大神経伝達物質と呼んでいます。
◆セロトニンの原料
トリプトファンという必須アミノ酸
トリプトファンがほう線核に入ることでセロトニンが出来ます。
トリプトファンは体内では作られないため、食べて摂取するしかありません。
≪トリプトファンを多く含む食材と一日の摂取量≫
・チーズ(50g)
・牛乳、豆乳(200cc)
・卵(1個)
・ヨーグルト(200cc)
・豆腐(150g)
しかしトリプトファンだけではセロトニンにはなりません。
必要なのが「ビタミンB6」
ほう線核で「ビタミンB6」と「トリプトファン」が合成され、初めてセロトニンになります。
≪ビタミンB6を多く含む食材と一日の摂取量≫
・とうがらし(1本)
・しょうが(10g)
・バナナ(1本)
「ビタミンB6」は香辛料に多く含まれていますので、これらの食材をうまく組み合わせることがポイント!!
でも
「組み合わせるのなんてめんどーだわー!!手っ取り早く一つの食材で摂れないの?」
って人いますよね?
はい。勿論ありますよ~
≪トリプトファンとビタミンB6を多く含む食材と一日の摂取量≫
・牛肉、豚豚(80g)
・魚(80g)
・レバー(50g)
※赤い部分に多いのです!!
特に魚ならマグロやカツオ、サーモンなどが当てはまりますね。
すぐに”くよくよ”したり、”イライラ”したり、
そんな人はセロトニン不足かもしれません。
セロトニンはメラトニンの元になります。
つまり、セロトニンが不足すると不眠症になります。
(このお話はまた「睡眠」コラムにて)
<プチコラム>
必須アミノ酸であるロイシン、イソロイシン、バリンは、セロトニンの原料となるトリプトファンの脳内への取り込みを阻害してしまいます。
よくスポーツドリンクなどに入っていますが、(BCAAとかね)これはセロトニンの産生を抑え、高い集中力を維持できるようにする働きを利用したものです。
特にチロシンは、脳の神経伝達物質ドーパミン、ノルアドレナリンなどカテコールアミン類の原料となるアミノ酸で、ストレス環境下での疲れ、眠気を軽減し、作業効率を上昇させます。