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ストレスに負けない!!

みなさん、こんにちは。

★ストレス発散方法を教えてください。

とのメッセージをいただいたので、今日はストレスについて書きます。
ストレスを感じるホルモン「コルチゾール」についてはこちら

まず、私たちは多かれ少なかれ、生きている限りストレスを感じています。

ストレスというのは、ある程度必要なものです。

ここまで人類が文明を築きあげた背景には、ストレスによる刺激が一つの大きな原動カとなったといわれています。

適度なストレスは、人間的な成長や能カをの伸ばす力になってる場合が多いのです。

もし、ストレスが全くない状態が続くと、どうでしょう。

頭は鈍ってしい、体の機能も哀えてしまいます。
「定年を迎えて社会的ストレスから開放されたら急に老け込んだ」なんて方、あなたの周りにはいませんか?
 
 
しかし、これは適度なストレスの話です。

過度なストレスが長期間こころや体に影響しつづけると、さまざまな危険信号ともいえる体の不調や心の変調が表れてきます。

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余談ですが・・・

この「ストレス」という言葉。正式には「ストレッサー」といいます。

これは1935年にセリエ(Selye)博士が初めて使ったもので、医学的な定義は「なんらかの刺激が体に加えられた結果、からだが示したゆがみや変化」とされています。

 ○物理的ストレッサー …気温や騒音の刺激、放射線による刺激など。
 ○化学杓ストレッサー …酸素の欠乏・過剰、薬害、栄養不足など。
 ○生物的ストレッサー …病気、けが、寝不足など。
 ○精神的ストレッサー …人間関係トラブル、精神的苦痛、不安や恕り・怨み・緊張など

では、このような危険な状態にならない為にはどうすればいいのか。

①バランスのとれた食事でストレスに抵抗するために必要な栄養素を摂取
②適度な運動でストレスエネルギーを放出
③十分な睡眠でしっかり休息
④笑う

(関連記事⇒デトックス4:笑い

いいものを摂取して悪いものを放出、それらを定着させるために休息、スパイスとして笑う!!

基本的なことですが、基本的なことが一番大事なんですね~。

他には、瞑想などで心を安定させるのもいいですねっ

【逃げられないストレス(仕事など)の場合】

ストレスになっている問題を早く解決してしまいましょう。

今問題となっているストレスを紙にリストアップします。

そして一番解決しないとまずいなーってとこからクリアしていく、
もしくは、とりかかりやすいとこから一日こんだけ!!って決めてクリアしていく。

頭で「あれやらなきゃ~」「これもやってない~」と考えて悩んでいると、

目に見えない敵に追いかけられ、余計にストレスになります。

紙に書いて目で見える敵にしてしまうと、

「あれ?案外やっつけられちゃうかも?」なんて気がおこったりしますよ。

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摂食障害とジェンダー(2)女は自尊心より協調性を求められてきた

摂食障害とジェンダー(1)選ばれる女と選ぶ男の記事で、女性が「選ばれる性」というジェンダーがある事を書きました。
もちろん近年ではこの傾向は少なくなっていますが、やはりまだ女性の立場は選ばれる側である事は事実だといいます。
さらに、この病気には「自尊心」が大きなポイントになると私は感じています。
それは沢山の摂食障害の患者さんを見てきて、この病気を抱えている人は極端に自己否定をし、自尊心が育っていない事がわかってきたからです。
そして私も、「自分に厳しい」「自己評価が低すぎる」と子供の頃から散々言われていました。

ここで、ジェンダーに対する自尊心と協調性の関係を見て行きましょう。

まず自尊心ってなに?

  • 自分が選ぶ
  • 自分が喜ぶ

これが基本となり、自尊心を育てることに繋がります。
つまり他人からの評価ばかりを気にしていては自尊心は育たないと言う事になります。

ここで、昨日の記事に繋がってくるわけで、男性から「選ばれたい」という想いが強いと、自尊心は育たないことになります。
むしろ自尊心が高い女性というのは「かわいげがない」「女のくせに」などと言われてきたのでしょう。
では、どうすればいいのか。
これは私が銀座でホステスをしていた頃に、ママから教わった事なのですが、
ホステスという仕事はまさにお客様から「選ばれる」存在であるにも関わらず、自尊心も高いのです。
それは、お客様に「選んでもらう」事を待っているのではなく、お客様を喜ばす事を「自分で選んでいる」からなんです。

ジェンダー

そうすれば、自分の自尊心を下げることなく、相手に自分を選ばせる事が出来るわけです。
ちょっとピンと来ないかもしれませんが、この違いが解りますでしょうか?
そうする事で自尊心は育ち、その自尊心がまた魅力となりお客様を引き付けているようでした。
しかしこれが出来ないホステスさんはどんどん自尊心を下げてしまうので、すぐに病んでしまい、銀座を去る事になってしまうわけですね。
逆に協調性は、男性よりも女性の方に求められてきました。
これは女性は結婚して、家庭を守っていくという考えが強い事でも説明がつくかもしれませんね。
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摂食障害とジェンダー(1)選ばれる女と選ぶ男

この病気について調べていると、必ずといって良いほどジェンダーとの絡みが入ってきます。摂食障害の患者さんの殆どが「痩せてきれいになりたい」という想いからダイエットが始まるからです。 (私も治る段階でこの気持ちが出て来たのでやっかいだったんですけど。。。)
「痩せてきれいになりたい」という気持ちは病気ではありません。 むしろ、ないほうが異常かも。(しかし拒食症の人には、気持ち悪くなりたい人もいます。)

だってね、これだけTVや雑誌、ネットの広告、あらゆるところで「●●で-5キロ!!」「痩せてきれいに!!」と騒がれていたら・・・ねぇ?苦笑
私は治っていく過程で、もうダイエットの文字を見ることすら嫌で、見ると気持ち悪くなりました。 しかし外を歩けばダイエットの文字を見ない日はないし、ネットをやってたらダイエットの広告やニュースが目に入る。
もうっもうっもうもうもうッ!!! 嫌ぁあああああ!!! 発狂。 
そんくらいダイエットをさせようとしている現代社会なのです。

では質問です。

ターゲットって誰ですか?

ほとんどが若い女性ですよね。 そうなんです。これは「女性は痩せている方がいい」という社会的価値観に基づいています。
でも男性だって引き締まった身体の方がいいに決まってますよね~。 じゃあなぜ、女性ばかりがターゲットになり、そして女性はそれに応えようとするのか。 何がそうさせているのか。。。

はっきり言いましょう。
それは女性の方が外見を重視されるからです。
男性の場合、仕事が出来れば容姿に対して触れられることはほとんどがありません。 ですが、女性の場合は仕事が出来ても容姿が微妙であれば「仕事は出来るのに・・・」などと言われるパターンが多い事が現実にあげられています。

もちろん、その代わり女性は仕事に対してあまり重視されません。
女性は容姿が良ければ仕事が出来なくても「かわいい」とか「女性だし~」だとかで案外許してくれます。 これが男性だとそうはいきません。「かっこばっかりつけて中身がない」などと言われてしまいます。

◆では、この差はどこから?

ジェンダー1

1つ目にあげられる理由としては、男性は自らが社会の中での地位を築くのに対し、女性は男性との関わりを通して社会の中での地位を築いてきたという歴史でしょう。
つまり、男性は自らが社長になったり課長になったりしますが、女性は男性と結婚する事で「社長夫人」「課長夫人」というアイデンティティを手にしてきたワケです。
「何ができるか」ではなく「誰に選ばれるか」が重要だったということです。
その証に、プロポーズは男性からするものが当たり前だという昔からの考えがありますよね。
女性は「選ばれる性」で、男性は「選ぶ性」だったわけです。
選ばれる為には、どうしても外見は判断材料になってきます。
男性の中では「美しい女性」といる事を、まるで「美しい装備品」をつけているかのように考えている人もいるくらいです。
こういった歴史の背景から、女性は外見を自然と重視されるようになったのでしょう。
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摂食障害が与える身体への影響

拒食症

拒食症の場合は、当たり前ですが身体的な影響が目立ちます。

低体重になる事は死に直結します。
私自身も160センチ29キロだったので、本当にギリギリだったと思います。
心臓を動かす事が疲れると感じる事もありました。
また、体重の減量ペースが早い事も危険です。

過食嘔吐の人の場合は、嘔吐や下剤乱用により、血中の電解質(ナトリウム・カリウム)のバランスが崩れる為、心臓に直接影響を与え、突然死の危険がさらに高くなります。

無月経

摂食障害(とくに拒食症)の人はほとんどが無月経になっていると思いますが、これは決して将来子供がうめるか、うめないかといった事を問題にしているのではありません。
何が問題なのかというと、骨密度が極端に低下することです。
(だから私も尾骨が簡単に折れたんだろうね~)
目安として1年以上の無月経が続くと、骨への影響は長期にわたると言われています。
拒食症が治ったからといって、骨の密度があがるわけではありません。
なので治ってから後悔する人が多いのです。

なお、人工的に薬を使って生理をこさせたとしても、骨への効果がないことがわかっています。

関連記事:無月経の治療

他にも、

  • 脳の委縮
  • コレステロール値が高まる
  • 肝臓の機能が低下する

などの身体への影響があります。

02

拒食症で入院した患者さんの死亡率が10パーセントを超えたという報告があります。
死因は「飢餓」「自殺」「電解質バランスの異常」でした。

さらに、過食を伴う拒食症の場合は以下の問題も抱える事となります。

過食症

過食症の場合、味がほとんど分からず食べているので、甘みの感覚も狂って来ています。
なので甘いものに依存した場合、糖尿病にもなり兼ねません。

嘔吐を伴う場合・・・

  • 血中の電解質バランスが崩れます。
  • 嘔吐で歯を溶かしてしまいます。
  • 過食嘔吐を続けることによって顎のエラが張ってきます。
  • 顔が大きくなります。

また、嘔吐している間に窒息死する場合もあります。

過食症の場合は、拒食症と比べ、気分の落ち込みが激しい為、引きこもりがちになります。
一日中部屋にこもって過食と嘔吐を繰り返す人も珍しくありません。
また、過食や過食嘔吐は夜中に行われる事が多いので、昼夜逆転してしまいます。

食費

私は非嘔吐でしたが、それでも過食費というのはバカになりませんでした。
おそらく、嘔吐をしている人は、過食費が私の何倍もかかっていらっしゃるかと思います。
嘔吐の後、「一生懸命働いたお金がトイレに流れていく」と嘆いている人も私は目にしてきました。
平均で10万前後というデータもあります。
借金をかかえてまで過食嘔吐をする人もいます。
普通なら、そんなバカな!と思うかもしれませんが、これが「依存症」の怖さなのです。

物理的な問題では、嘔吐の場合はトイレの悪臭や、吐いたものでトイレが詰まるといった問題もあります。
当たり前のことですが、これらの身体的に及ぼす影響をご本人に伝えたところで、「もうやめます」なんて事にはなりません。
身体に悪い影響がある事を実感しているのは他の誰でもない本人です

中には、過食や過食嘔吐が、生きる唯一の楽しみにもなっている場合もあるのです。
煙草やシンナーと同じです。
周りがいくら「身体に悪いから」と言ったところで、本人にとってはそれをやる事で、なんらか自分にプラスになっているから手放せないわけで、苦しんでいるのです。
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拒食症と過食症の違い

このページでは摂食障害、初めての方に分かりやすく、一般的な判断基準を載せていますが、思い込みは危険です。
なるべく専門の先生、病院など第三者の方からの診察を受けてみてくださいね。

摂食障害は大きく「拒食症」と「過食症」に分けられます

AN:拒食症(アノレキシア・ネルボーザ) BN:過食症(ブリミア・ネルボーザ)
制限型(ただただ食べないで痩せていく)タイプ:AN-R
むちゃ食い・排出型(過食嘔吐を伴う)タイプ:AN-BP

※治療においてはこの2つのタイプは全く異なる病気として分けて考える必要があります。
なりやすい性格も違い、互いに移行し合う事はありません。

★非排出型(ただただ食べ続ける)タイプ:BN-NP
★排出型(過食嘔吐をともなう)タイプ:BN-P

※治療においては、本質的な違いがないので、過食症は1つのグループに分けられます。

その他の呼び方として・・・神経性食思不振症、神経性食欲不振症、神経性無食欲症、思春期やせ症など その他の呼び方として・・・神経性過食症、神経性大食症、神経性多食症、大食症など
どちらも、体重に対する過度のこだわりがあることや、自己評価への体重・体形の過剰な影響が存在するといった、心理的要因に基づく食行動の重篤な障害と言う事には変わりありません。
この他に、むちゃ食い性障害BED、と呼ばれる摂食障害も増えてきています。
また、近年では健康的な食事に拘り過ぎて、病気や栄養失調になったりする「オルトレキシアと呼ばれる摂食障害者も増えています。
※現在、オルトレキシアは、ICD-10[疾病及び関連保健問題の国際統計分類]、DSM-IV[精神障害の診断と統計マニュアル]、DSM-5[精神障害の診断と統計マニュアル]といった医療基準で、オルトレキシアは定義されていません。
ちなみに私は、AN-RBN-NPの繰り返しでした。

「拒食症」と「過食症」のよく言われている大きな違い

拒食症 過食症
痩せ願望の裏側 達成感・安心感でダイエットから逃れられない。自己管理欲求・不安・使命感・強迫概念 痩せて綺麗になりたい、きれいな服が来たいという気持ちがあります。
服装 痩せている事を隠す為に肌の露出を控える。そのせいで発見が遅れる事が多い。 痩せている間は比較的肌を露出する傾向がある。
原因 達成感・安心感、体重増加恐怖症 ダイエットの反動、ストレス、プレッシャー
性格 真面目で優等生、心配性でねばり強い 明るくて社交的、冒険好きで心配性
  • 拒食症の人は標準体重より20キロ以上落ちている場合は、体からの治療も必要となってきますので、完治まで過食症の方よりも時間がかかると私は考えています。過食を伴わない拒食症の人は過食症の治療をする必要性はほとんどありません。
  • 過食を伴う拒食症の人は過食症の要素をもった拒食症患者さんなので、両方の治療が必要です。
  • 過食症の場合は、栄養的には問題は見られないので、体のケアよりもメンタルでのケアが必要になってくると思われます。
  • 過食嘔吐の方も過食症と同じ治療になります。
拒食症の方から「私は、過食症になるのでしょうか」というご質問をいただくことがあります。
おそらく、拒食症になってしまったかたは、沢山の摂食障害の情報を本やテレビ、ネットなどで調べていると思うので、
拒食から過食に以降したケースというのを見て、治療がとても不安に感じていると思います。
私もそうでした。
病気になってから治そうと思って摂食障害の本を読み漁りました。
しかし、書いてある事は様々なのですが、私がこれまでに見てきた範囲でお答えすると、
拒食の要素が強い人というのは、過食にはならないと思います。

過食に以降する可能性の高い生まれ持った因子があります。
この因子の尺度を測定することによって、おおよそ治療の流れが予測できます。
これに関しては、少し難しい分野になってくるので、次回の動画でお話します。

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【摂食障害】精神疾患の診断・統計マニュアル

ここでは、アメリカ精神医学会によって作られた「DSM-IV」による摂食障害の診断基準を紹介します。

拒食症(神経性無食欲症)

1.年齢と身長に対する正常体重の最低限、またはそれ以上を維持することの拒否(例:期待される体重の85%以下の体重が続くような体重減少;または成長期間中に期待される体重増加がなく、期待される体重の85%以下になる)
2.体重が不足している場合でも、体重が増えること、または肥満することに対する強い恐怖。
3.自分の体重または体形の感じ方の障害、自己評価に対する体重や体形の過剰な影響、または現在の低体重の重大さの否認。
4.初潮後の女性の場合は、無月経、すなわち月経周期が連続して少なくとも3回欠如する(エストロゲンなどのホルモン投与後のみ月経が起きている場合、その女性は無月経とみなされる)。

過食症(神経性大食症)

1.むちゃ食いのエピソードの繰り返し。むちゃ食いのエピソードは以下の2つによって特徴付けられる。

(1) 他とはっきり区別される時間帯に(例:1日の何時でも2時間以内)、ほとんどの人が同じような時間帯に同じような環境で食べる量よりも明らかに多い食物を食べること。
(2) そのエピソードの期間では、食べることを制御できないという感覚(例:食べるのをやめることができない、または、何を、またはどれほど多く、食べているかを制御できないという感じ)。

2.体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。例えば、自己誘発性嘔吐;下痢、利尿剤、浣腸、またはその他の薬剤の誤った使用;絶食;または過剰な運動
3.むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、少なくとも3ヶ月にわたって週2回起こっている。
4.自己評価は、体形および体重の影響を過剰に受けている。
5.障害は、神経性無食欲症のエピソード期間中にのみ起こるものではない。