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つぶやき

欲求5段階説

今日で夏休みも終わりかー・・なんて話していたら、
父(元校長)いわく、既に学校が始まっている地域が殆どなのだという。
早いところでは、一週間も前に始業式を終えているんだと。。
「あー、そりゃ「生きてる意味が分からない」って言う小学生が増えるの頷けるなー(前にどこかの新聞に書いていた)」なんて父に言ったら。
「生きてる意味なんか、そもそもない。無いものを探すからおかしくなる。」と返された。
で、思ったのは
【生きている意味を考えるってこと自体が危険信号】
だということだ。
私もそうだったけど、病気になる前まで、生きている意味とか考えたことなかった。
それを考え出すっていうことは、「生きているのが辛い」ということの現れなのだと思う。

「なんでこんなに苦しい思いをしてまで生きなきゃいけないんだろう」
→「あれ。ていうか何のために生きてるんだっけ」
→「くそー!生きている意味をくれー!!」

って感じ。
それを文句にしてみたら「生きている意味がわからない」になるわけだ。

しかしね、以前にも「私は声にならない声を聴いている」と書いたけど、人間の表層に出てくる部分というのは、かなり省略可された言葉なのだ。
つまりは、
「(生きる為に)生きている意味をくれー!!」
ってこと。

NLP(Neuro-Linguistic Programming)の応用心理学的な技法のワークで、チャンキングというのがあるけれど、それに当てはめても解ける部分。
この場合はチャンク・アップ(chunk up)になる。
生きる意味が欲しい→「質問:じゃあ、それが手に入ったら、あなたはどうなりますか?」→「生きられます!!」

ってことね。

潜在意識の声

さて、ここで「生きる為に」って言っている時点で、すでに自分は「生きたい」って言っていることに気が付かないだろうか。
潜在意識にある本能が叫んでいるのに気が付かないだろか。

すなわち、生物(有機体)にとって「生きる」という生存欲求(マズローの欲求5段階説:画像1)というものは無意識(本能)に組み込まれたプログラムである。

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そうえいば、スティーヴ・ジョブズ(Steve Jobs)氏の卒業スピーチにも、
【死を意識することは役に立ったが、単に頭のなかの概念でした。天国に行きたい、という人さえ、死を望まない。】という文面があった。

だからこそ、「生き地獄」という領域が存在しているのかもしれない。。。
私は、生きることも死ぬことも出来ないという領域にいた時期があった。
抜け出れば、生きているだけで丸儲けっていう言葉がぴったりくるくらい、生きているだけで笑えるくらい(頭おかしくなったわけじゃないよ笑)幸福だと感じることができた。
そして、生きているだけで満足せずに、欲深く生きている人間が汚くも思えた。
(※「生きる」ということが最高の欲であると気づいたのはそれから後の話である)
余談ですが・・・マズローは、この欲求5段階説を発表した後に、「よく考えてみると、逆だったかも?」なんて言っていたそうです。
どういった理由からなのかは、調べていないので私の見解で語りますが。。
おそらく、これは人類の進化に伴い肥大化した前頭前皮質のなせる業なのではないかと考えています。

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スタンフォードの自分を変える教室 – ケリー・マクゴニガル
例えば、夢のために睡眠時間を削るミュージシャンや舞台俳優など・・・(自己実現>生存欲求)
仲間に入れてもらうために、危険なことをおかす組織犯罪・・・(所属欲求>安全欲求)
人から愛される為に、お腹が空いていても食べ物を我慢して痩せることが出来たり・・・(承認欲求>生存欲求)
このように、人間は複雑な生き物になってしまいました。。。
特に、日本は江戸時代に「お家」というのを大事にしてきた国であることから、他の国に比べると「所属の欲求」(第三次欲求)が強いかもしれませんね。
それゆえ、仲間外れにされたり、人から見下されたりを恐れます。そして、回避するために大切な命を削ることもあります。
・・・まあ、恐怖って・・・
起きたことないから想像が膨らんでデッカい怪物みたいになっているだけ
で、実際に起こると・・・だんだん蚊が刺したくらいの痛みになってくるもんです。笑
実際に私は、道場で「認められない」という私にとって最も恐怖である体験を、グッサグサされる修行を受けること40日・・・
認められようとしていた自分が滑稽に思えてきて、穴があったら入りたいと思うくらい恥ずかしい気持ちになりました。
(※ついでに書くと、他人から承認されようとするのは自分が自分を認めていないからくるものです。認める=愛)
貴方が恐れていることも、起きてみると大したことないのかもしれませんよ。
それより怖いのは、そんな妄想にエネルギーを持っていかれて、今をないがしろにすることです。
余談とか言いながら・・・結局長くなってしまいました。(・・・本文より長い?;)
そして何が言いたいのかわからなくもなってきたので、この辺で終了にしておこうかな笑
最後にまとめを書くとすると、
私が今、感じているのは、この5段階というのは並列なんじゃないかということだ。
人間は欠けている部分があればそこを補充しようとする。
特に人と比較をする人ほど「欠けている」を探しがちになる。(※比較することが完全に悪いわけではない。また機会があれば書くが、人は他者と比較をすることで、自分の存在を知ることが出来る)

そして人によってその重要度も様々であり、一人の人でも、時期によって違ってくるものなので、常に一定の順番にあるとは言いきれないのではないだろうか。

また、感じ方(生まれ持った因子DNA)に組み込まれた部分も影響が出るとは思う。

参考:【人格形成】クロニンジャーの7因子パーソナリティ理論

例えば、人情深い人であれば、他者を喜ばす為に自分の睡眠時間を削ったり、食べ物を分け与えたり出来るだろう。

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カウンセリング

人は、希望で動く

葉月。立秋とは名ばかりの猛暑が続いております。いかがお過ごしでしょうか。

約1ヶ月前。
電話カウンセリングの予約に、どこか懐かしい名前を見つけました。

もしかして・・・。
と思いつつ、その時間に電話をとりました。
「先生、お元気ですか?Aの母です。」
思った通りでした。
そこにあったのは、ちょうど約1年前に、私のカウンセリングへ初めて来てくださった10代の女性の苗字でした。
私がカウンセラーを復帰したという事を知り、お母様からご連絡をいただいたのでした。
「先生に会いたいって、ずっと言ってたんです。」
そして、私がカウンセラーをお休みしている間に、体重が5キロ落ちてしまい、入院となった。と。

その後、外出許可をもらった彼女と、数回、電話カウンセリングでお話をしました。そして先日。めでたくも退院となりました!
そんな彼女から、凄く嬉しいプレゼントが。

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書かれていた文字をみて、驚きました。
私が入院中に書いていたスケッチブックの表紙と同じ
夢 希望の文字。

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↑ブログで何度か紹介している、私の入院中に書いていたスケッチブックと詩です。

そして茶封筒の中を見て、さらに驚きました。
私とAちゃんが手を繋いでいる絵。

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私が書いた絵と、何となく似ているのです。(私の絵は宇宙人だけど・・・)

ああ、やっぱり同じこと考えるんだな~って。

そして、カウンセリングでこう言ってくれました。

先生の言ってた【希望】と【光】っていう言葉が支えでした。

そう、人は希望で動く。

子供の頃、
「勉強しないと、立派な会社に就職できないわよ」
「頑張らないと、受からないわよ」

「○○しないと、○○になるわよ」

いつの間にか、日本の教育は「恐怖」の教育に変わりました。

なぜだか、わかりますか?
それは、人が他人を動かす一番の感情が「恐怖」だからです。

よくCMでもありますよね。
例えば、キッチン洗剤のCMなんかは、まな板にたっぷりのバイ菌がついた映像を見せます。
これは、心理作戦です。

でも、同時に「恐怖」とは、人間にとって一番の「ブレーキ」なのです。
インディアンの子供は、小さな時に親に火を近づけられ、恐怖を植え付けられます。
これは自分の子供を、「火」から守るためです。

程よい恐怖は、自分の身を守ります。

が、

恐怖でいっぱいになった頭は、ブレーキだらけで身動きが取れなくなるのです。

つまり、自分を守り過ぎるのです。

菌を必要以上に怖がる「潔癖症
高い所を必要以上に怖がる「高所恐怖症
失敗を必要以上に怖がる「失敗恐怖症
人を必要以上に怖がる「対人恐怖症
異性を必要以上に怖がる「男性(女性)恐怖症

あげればきりがないので、この辺にしますが、言っておきますが、これは全て根本が同じことです。
なので、芋ずる式に恐怖症を併発したりします。
私の場合も、対人恐怖症、潔癖症を併発しています。
でも、逆に言えば、いくつかの恐怖症を持っている人は、ひとつ治せれば、芋ずる式に治っていきます。

少し話がずれたので、戻します。

他人から、好かれたい
→嫌われたらどうしよう・・・

他人から、褒められたい
→見下されたらどうしよう・・・

恐怖で動くのは、もうやめましょう。

人が自分から動くのは「希望」です。
希望から動く人間になりましょう。

※ブログ掲載の許可いただいています。